FC2ブログ

らくがき★だいありー いちごのどくしょかんそうぶん

日々の徒然、アニメ・漫画・ドラマのお話など、その時々の気分で呟いたりシャウトしたりしているよっ。
091234567891011121314151617181920212223242526272829303111

骨を弔う 宇佐美まこと著

骨を弔う宇佐美まこと表紙

宇佐美まこと氏の小説は初めて拝読します。

新聞の広告を目にして、面白そうだと思い借りてきました。




主人公は今年40歳になる、家具を作ることを生業としている、豊。

29年前、彼ら仲良し組だった小学生たちは、真夜中に、学校から盗み出した骨格標本を山に埋めるという悪戯をする。

しかし、30年近く経過したある日、豊は、実はあれは標本なのではなく、本物の人骨だったのではないかという危惧を抱く。

豊はかつての友人のもとを旅をしながら訪ね、ばらばらになったあの時の仲間の消息を手繰ってゆく。

彼らの中心人物であった少女は何か重大な秘密を抱えていたらしい。

隣人の殺害を黙認し、その骨を隠す手伝いを自分たちはさせられたのではないか……

疑いはもくもくと黒い雲のように胸に広がってゆく。

しかしその女の子はもう亡くなっていたと聞かされる。

あの日埋めた骨は本物の骨だったのか?

そしてそうだったとしたら、その骨は一体誰のものだったのか?

殺害犯人は誰なのか?

少女は誰を庇ったのか?





前半はあまり進展がなく、正直いって「かったるい」感じもします。

しかし、不思議と文章にリズムがあって、読むのをやめようとは思わせません。

この話ががぜん面白くなるのは、後半に突入してからです。

終わりの数十ページに、ここまで費やしてきた文章に隠された伏線が集約されていく様は大変読み応えがあり、見事です。

前半分の描写がやや冗長すぎるところがあるので、それを2割程度カットしていたら、もっとスピード感ある話になったのではないかなあという感じがしました。
【 2018/10/20 (Sat) 】 本のこととか | TB(0) | CM(0)

いきなり!ステーキ


 
初めて行ってきました、いきなり!ステーキ
 
東京辺りじゃ立ち食いらしいですが、土地の安い群馬ではちゃんと椅子とテーブルがありました。
 
店員さんから番号札を受け取り、それを持って希望の肉をカットして貰いにキッチン前に行きます。
 
カットして貰った肉の焼き加減をオーダーすると、プレートに乗った肉がテーブルに運ばれるというシステムになっていました(都会では違うらしい)。
 
最低のグラムが200から。
 
食えるのか、この中年の胃袋の容量でっ。
 
……と懸念がありましたが、案外ペロッと食ってしまいました。
 
スープとかポタージュなど、熱い飲み物をオーダーしていたら、無理だったかもしれません。
 
ゴハンも頼みましたが、大中小とも同じ値段という訳のわからないシステムとなっていました。
 
大でも少なめでした。
 
でもお代わりができます。
 
しなかったけど。
 
食べ終わるまで正味15分。
 
お支払い5210円。
 
ちょっとお高いかな~。
 
強気のプライス、群馬で根付くかどうか微妙な感じもしますが、お肉のお味は大変美味でした
 
【 2018/10/16 (Tue) 】 携帯電話から | TB(0) | CM(0)

秘密 東野圭吾著

秘密東野圭吾表紙

映画化され、テレビドラマ化されているのにもかかわらず、未だに未読でした。





スキー旅行の深夜バスに同乗した妻子の事故を、朝のニュースで知る主人公。

おっとり刀で向かった先の病院では、妻の死亡を告げられる。

残った小学生の娘の意識がやっと戻り、希望の光を見る父親に、なんと娘は自分は小学生の女の子ではなく、妻の意識が乗り移っているのだと告げる……




ともすれば荒唐無稽な設定にも思えますが、それを東野さんは情緒あふれる筆致、又、まだ若い父親の妻を亡くしたあとの性欲処理に悩む葛藤などを、きめ細かく描いています。

もう、余りにも有名過ぎる名作ですので、粗筋をなぞるよりも、まずお手に取って読んでいただきたいと思います。




全編に散りばめられたさりげない伏線が、ラストにばーっと集結し纏まっていく過程は読んでいてカタルシスを感じます。
【 2018/10/07 (Sun) 】 本のこととか | TB(0) | CM(0)

悪意 東野圭吾著

悪意東野圭吾表紙

1996年作品ですので、今から22年前のものということになります。

この作品も古びたところがありません。





結婚式のウエディングドレスを選ぶとき、最新のデザインよりも、クラシカルなものの方を選んだ方が、あとで見て古びた感じがしないとよく言いますね。

東野さんの作品が敢えて古めかしい形式をとっているという訳ではありませんが、それに通じるものがあるような気がします。

人間の負の本質を描こう、炙り出すようにじりじりと書こう、そういう気概が見えるような気がするのです。





構成は、章ごとに書き手が変わります。

一人称で、書き手の視点が違う訳です。

書き手の、都合の悪いところは意図的に除外して書いているので、読者はその章の書き手がどこで嘘をつき、何を隠して書いたのか、そこを推量して犯人を探さねばなりません。





こうした構成に凝った話を作るのは、東野さんは得意のように思います。

読者に嘘をつくのも得意です。





構成は凝っていて続きが気になる作りは見事ですが、犯人の、殺人に至る動機がやや弱いように感じられました。

こんなささいな動機が殺意へと膨らむんだ……という、その葛藤を掘り下げて描いてほしかったかなあ、と少しやきもきします。









【 2018/10/06 (Sat) 】 本のこととか | TB(0) | CM(0)

誕生日だったので

フランス料理のレストランに行きました。

moblog_6d01bbfa.jpg

moblog_0a9c31da.jpg

シソのゼリーです。

moblog_9902c5be.jpg

moblog_598957fb.jpg

お皿が切子細工になっていて、大変綺麗です。

moblog_fa86b434.jpg

メインはミディアムレアのステーキで。

moblog_cdba5319.jpg

美味でした。

レストランのあとは、軽井沢のアウトレットモールへ行きました。

moblog_63fe6a2f.jpg

お約束のゴディバ。





今回、娘の二十歳の誕生日ということで、ちょっとお値段は張りましたが、素敵なレストランで楽しいひとときを過ごしました。

たまには日常を忘れて贅沢な時間を過ごすのもいいですよね。

(その後暫くの倹約生活がなければ……(ノД`)・゜・。)

【 2018/09/27 (Thu) 】 日々の徒然 | TB(0) | CM(2)

眠りの森 東野圭吾著

眠りの森東野圭吾

ミステリー小説で泣くなんて。

ミステリー小説は謎解きを楽しむものです。

しかし、犯罪に手を染める人たちの、そこに至るまでの葛藤や、事後の苦悩などに共感してしまう、或いは共感せざるを得ないような作者の見事な筆致によってその世界にエンロールしてしまうことがあります。





加賀恭一郎シリーズです。

まだ30代になったばかりの加賀刑事が、事件を通じて出逢ったバレエダンサーと恋に落ちる。

バレエダンサーの浅岡未緒が所属するバレエ団に、ある夜賊が忍び込み、それを浅岡未緒の親友で同僚の女性が殺害してしまう。

自供しているが、彼女が本当に犯人なのか。

それは正当防衛なのか。

加賀恭一郎ら刑事は綿密な捜査を行うが、第二第三の事件が立て続けに起こる。

そして、貧血による立ちくらみだと言い張る浅岡未緒の、体調不良の、真の訳とは……





浅岡未緒と加賀刑事が、野球観戦にいく場面があります。

そこで未緒が、加賀の口にビールの泡がついているのを見たり、選手の一挙一動にはしゃぐ姿を見つめる描写が短く挟まれます。

浅岡未緒が、加賀を見てどう思ったかという感情の描写は一切ないのに、未緒がどんどん加賀に惹かれていくのが、手に取るように分かります。





初版は30年近くも前になる作品なので、携帯電話など文明の利器は登場しません。

しかし内容が全く古びていないことに驚愕します。

素直に東野さんの奏でる世界に浸れます。

ミステリー小説にありがちな、「名探偵、皆を集めてさてと言い」というラストではなく、いつまでも消えない余韻が漂うラストシーンになっています。

すばらしいとしか形容のしようがない。

私は読み終わったあと、この世界に暫く浸っていたいがために、二日ほど他の本を一切開かずにいました。

名作といっていいと思います。

そして東野さんの作品には間違いなく名作が多いです。




【 2018/09/22 (Sat) 】 本のこととか | TB(0) | CM(0)

産後太りからマイナス15キロ 足までやせたすごいダイエット

産後太りから15キロ足まで痩せた凄いダイエット

新聞の広告で見て、話題になっているようだったので予約。

半年くらい待ってやっと手元に来たので熟読……





うん、ダイエットとは、どの本でもそうですが、それを全部実行することのできる医師の強い人であらねば成功はしないのだ。

という当たり前のことを改めて知った一冊でした。





実行……

出来るかなー。
【 2018/09/16 (Sun) 】 本のこととか | TB(0) | CM(0)

論理的思考力を鍛える33の思考実験 北村良子著

論理的思考力を鍛える33の思考実験

予約したのが1年前。

やっと順番が回ってきた……

おそらく在庫が1冊しかなかったものと思われます。

でもこのような本を予約するような人々が読んできただけあって、汚れが全くありません。

私も綺麗に読んで次の人に回したいものです。





さて、全33からなる思考実験の、最初の問題は、有名な「暴走トロッコと作業員」です。

暴走してくるトロッコの線路の先には5人の作業員がいます。

しかし、線路の切り替えスイッチを変えることで、1人きりがいる別の線路の方へトロッコの進行方向を変えることができます。

あなたは切り替えスイッチを押して1人の作業員を犠牲にしますか、それともそのまま傍観して5人の作業員が死ぬのを見守りますか。

そういう究極の選択です。





私は……

「スイッチを変えない」派です。

殆どの人は、変えるのだそうです。

あれ?

5人が亡くなるのは数の上では犠牲者が多くなりますが、それも運命だと思ったんですが。





そんなふうに、あなたならどちらを選ぶのか、といった問題や、トランプを使った問題、タイムマシンのパラドックス問題、ドアを開けたら車が貰える可能性問題……

など、33の思考実験が掲載されています。







P108 の思考実験№15では、モンティ・ホール問題を取り扱っています。

こちらの確立の問題は、有栖川有栖先生の火村英生シリーズでも取り上げられていましたね。

(確か毒の入ったグラスの話でした)




他の人と同じである必要はありません。

自分はどちらを選択するか、それを認めることが大事なのではないかと感じさせられます。

【 2018/09/15 (Sat) 】 本のこととか | TB(0) | CM(0)

私が彼を殺した 東野圭吾著

私が彼を殺した

「どちらかが彼女を殺した」では、容疑者は2人でした。

今度は3人。

そして前作と同様、ラストでも犯人の名前は明記していない……

東野圭吾氏の、読者に対する挑戦状です。

新人か、世間に余り名前が知られていない作家さんが、2作もこのような作りの小説を執筆したら、総スカンをくらいそうです。

数々の名作・ベストセラーを書いてきて、確固たる地位を築き上げている東野圭吾さんだからこそ許される、いわばお遊びともいえる作りになっています。





この小説はジャンルとしてはミステリになりますが、容疑者である3人が交互に一人称で各章を紡いでいくという趣向になっています。

一人称ですから、彼らは自分に都合の悪い箇所は意図的に隠して話が進みます。

読者は、彼又は彼女が、何を隠しているのか、この行動を取った時に実は他にも同時進行で何かほかのこともしていたのではないのか……そういうことまでも想像し裏を読まねばなりません。

殺された男性が、同情の余地もない、つき合う女を次から次へと妊娠させては捨てるという、もうどうしようもないほどのクズな男なので、死んだ時には「ざまあみろ」と溜飲を下げました。

殺されてここまで読者に嘲られる被害者も気の毒っちゃあ気の毒ですが、身から出た錆です。

【 2018/08/28 (Tue) 】 本のこととか | TB(0) | CM(0)

妃は船を沈める 有栖川有栖著

妃は船を沈める有栖川有栖

火村英生シリーズの一冊です。

火村さんはこの本の中で、

「助教授から准教授になった」

とおっしゃっています。

また、被害者の女性の生年月日も記されています。

あら……

とすると火村さんと有栖川さんはここから数えても50歳くらいにはなるようですけど、恐らく不都合なことには目を瞑るという大人のお約束で、永遠の35歳。

ポーの一族に加えて貰ったのかもしれません。

いいなあ。

私もエドガーに噛まれたい。






さて、有栖川先生の作品は、ものすごい傑作というものがない代わりに、これは駄作だわ……というものもないように感じられます(個人の感想です)。

大体どの作品も同レベルの水準を保っています。

コンスタントに一定の水準を保ちながら、本格的なトリックを用い、探偵(この場合は火村英生)が理詰めで解き明かしていくというスタイルは、かなり知力体力を使う作業だと思います。

そして日本が舞台でありながら、なんとなく外国のような空気感が漂っています。

インテリジェンスが鼻につく、というほどでもありませんが、そこかしこに、

「俺はインテリ」

的な、すこーし高いところから見ているような雰囲気があります。

なんでだべ、と思うに、有栖川先生は、エラリー・クイーンの大ファンだということで、彼の話作りやキャラクター作りを学び、それを踏襲しているようなところがあるからなのかもしれません。

ですので、「翻訳もの」と思って読むと、案外すらすらと読めてしまうことに気付きました。

そう思うと、この作品に出てくる妃という綽名の、若い男の子を侍らせるのが大好きな中年女性も、大層魅力的に感じられます。




有栖川先生はご自身のお名前はとても素敵なペンネームをお使いなのに、登場人物には余り熱心に名前をつけてあげていないような気がします。

「火村英生」先生。

「HI」の音がカブってます。

普通、主人公の名前を付ける時には、苗字と名前の最初の音を同じにはしないものなのでは……

そしてこの小説に出てくる二十代の男の子の名前が、

「庄田洋次」

庄田はしょうがないかもしれない、苗字だから。

でも小説なんだからもっとカッコイイ苗字がいくらでもあったでしょうよ(カッコ悪い苗字があるという訳じゃないんですけど、イメージ的に、「日向」とか「矢吹」とか「跡部」とか「藤堂」とか、なんか見栄えのする字面ってあるじゃないですか)。

「洋次」……

なんとなく昭和の映画っぽい。

庄田洋次。

なんで、可愛らしいお顔の二十代初めの男子にこんな名前つけた。





有栖川先生の書く文章の中で、本筋とは関係ないところに、はっとすることがあります。

P114 「ビールがきた。味よりも、ラベルが気に入っている」

なんて。

洒落てますね。





有栖川先生は日本語に精通なさっているので、読んでいて「なんだこの表現は」と思うことが殆どないのですが、ちょっと気になったところが。

P54 「血まつりにすべき容疑者」

「血まつり」って、大衆がよってたかって虐めることじゃない……と思うんですが。

広辞苑で意味を調べる。

血まつりとは。

>中国で出陣に際し人やけものを殺した血で軍神を祭り勝ちをいのったこと。

血まつりにあげる、になりますと。

>1.戦いの手はじめに敵がたのものを殺す。

 2.手はじめに威勢よく最初の相手をかたづける。

……どの意味にも当てはまらないと思う。

細かいことが気になるのが僕の悪いくせ。
【 2018/08/27 (Mon) 】 本のこととか | TB(0) | CM(2)